10年以上放置していた記事の続編です。
山陽本線御着駅から白浜町へ至っていた、
軍用白濱鉄道の廃線跡調査を、サイクリングがてら行ってきました。
今回はちゃり使用調査なので、狭い道も余裕です。
調査対象は、御着駅南の本郷集落、本郷神社付近です。
現代の航空写真を見ると、本当に何もないのはわかっていますが、
念のため雰囲気だけでも見たいのです。
まずは御着駅南の新幹線高架沿いを東へ向かいます。
現在は新幹線の高架下となっている箇所が廃線跡です。
当然ながら何も残ってません。
水路を渡る箇所もすべて改修されており、痕跡は一切無です。
工業団地内で南へカーブします。
この辺りから南下していたと思います。
文化シャッターの倉庫付近にも一部空き地が残っていますが、
こちらはおばちゃんがいたので撮影できずです。
もう少し南下し、田園地帯に入った大年神社付近を調べます。
田んぼで作業していたおじさんに、
「戦後すぐに白浜への鉄道がなかったか?」と聞くと、
「知らない。あったならこの水路付近でないか?」とのこと。
60歳代の地元の方と思いますが、全く知らないようです。
大年神社前から北を眺めています。この水路のすぐ右手に線路敷がありました。
戦後すぐの航空写真に路盤が写っている箇所なので
間違いありませんが現地に痕跡はありません。
単なる平坦な空き地です。
自転車のすぐ左が線路跡です。
こちらは神社から西を見ています。
トタン倉庫の手間を左右に突っ切っていて、この場所は踏切がありました。
水路を超える箇所に橋台がないか確認しましたが、
どこも改修されており全く何もありません。
それどころか線路敷の土盛も徹底的に均され、
畑や田んぼに戻っています。
大年神社前から南を眺めますが、こちらも何もありません。
ヘタクソながら、当時の風景を想像したイラストを描いてみました。
神社の灯篭などは当時からあったでしょうから、
通過する汽車を眺めたんだと思います。
少し南下すると、ごく一部に線路敷が残っています。
この防草シートが敷かれているのが廃線跡です。
誰かが維持管理しているようです。
国が持ってるとすれば、内務省所管でしょうか?
更に南下すると、フットワーク付近に一部路盤が残存していますが、
こちらは10年前に調査済のため今回は行きませんでした。
なお、八家川から白浜までは本当に何もありません。
以上が調査結果です。
しかし自転車調査はいいですね、ラビットみたいにエンジン音もないし、
相当狭くても走行可能です。
廃線跡調査に折り畳み自転車は最適ですよ(^^♪