3連休の初日。やっと出勤がないので、夫婦で出かける。
ハイエースにラビットスクーターとチャリ2台を積み、山陽道に乗る。
今日はラビットスクーターのタンデムで中国地方の町を回りたい。
ところが途中でラビットのキーを忘れているのに気づく。
ドライバーでキーが回らないか、サービスエリアで挑戦したがやはり無理だった。
やむなくそのまま走り、広島県の上下の町に着いた。
福塩線の上下駅。

福塩線の神辺以北は乗車したことがない。
ここも早めに乗車した方がいいかもしれない区間。
観光駐車場にハイエースを停める。
後ろには風格ある屋敷が見える。どうやら酒造店のようだ。

それ以前に、ハイエースの真後ろにあるこの橋の上にあるのは、レールでわ?

久々のトロッコ軌道発見!
後で知ったが、奥は酒造店、上下川の川向に酒蔵があり、その間を結ぶ運搬軌道だったそう。軌間は500mmで手押しだったと思われる。

橋は古い鉄製ガーダー橋で、橋台のコンクリート下にもうワンセットレールが出ているので、こちらはかけ替え前の木橋にかかっていたレールでないか?


事前にウェブでも情報がなかったので、トロッコ軌道マニアの自分的には大発見であった。
大発見に興奮しながら街歩きをする。
上下は石州街道の古い宿場町で、元旅館と思わせる建築も多い。

街角にある片野製パン所。

ひなまつりの時期しか営業しないらしい、まぼろしのパン屋。
古い土木美の翁橋。

戦前の芝居小屋が残されている。

今日は中学生主催のイベントがあるようだ。
秋のさわやなか日差しの中、小さな古い町を歩く。


旧車の個人博物館があった。広島らしく主にマツダ車を展示。

白壁の路地。

商工会館。

道端の電気店には古いテレビ。

おそらく昭和40年代前半、白黒時代のもの。
町はずれにある燃料店の2階は三菱のダイヤマークが並ぶ。

ヨコハマタイヤのホーロー看板。

路地を歩くと、旅館や料亭の名残を発見できる。


上下の町、景観条例を制定し、住民が町の景観を維持しているようだ。
名建築ではないが適度に古い建築物が残されており、
完全に観光地化されていないところも良い。
ずっと行ってみたかったので、訪問できて非常によかった。
次の町に移動する。福塩線に沿って街道を進んでいると、
モータースにラビットスクーターを発見。

珍しいラビットツーリングのS302型のようだ。

荷台に私のラビットを積んでいるので、店主がいれば話を聞こうかを思ったがお休みだった。
途中にある甲奴駅。お好み焼き屋が併設されていた。

備後安田駅。静かな集落にある小さな駅。

入口には暖簾がかかり、地域で大事にされている模様。
そして吉舎の町に着いた。
まずは馬洗川そばにあるカフェアンツさんでお昼にする。

もとは地酒屋さんだったそうで、おしゃれなカフェに改修されている。

本格的なカレーをいただいた。

カレーはココナッツミルクが効いており、非常にコクがあってうまかった。
副菜もメニュー写真より多く(!)ついており、
きんぴらと煮豆もおいしかった。
ここからブロンプトンとルノー2台で散策。
川向にあるあの建物が見たくて来たのだ。

旧田中写真館。戦前建築の写真屋さんである。

ポーチのひげが目印。

昭和2年建築の木造モルタル塗3階建て。建築後まもなく100年が経つ。
内部が非常に気になるが一般公開はされていない。



細部のデザインが凝っていて楽しい建築だ。
石州街道を走りながら歴史を探していく。
木製電柱には検査年月日?のプレート。

三次市文化圏なので、三次ベッドセンターの看板。

個人商店は閉店した店が多い。

宿場町の名残。


吉舎駅に着いた。ここも間もなく100年経過の木造駅舎。

駅でUターンし街道を戻る。

近隣ではかなり大きな町だったよう。

うだつにはイチョウのイラストが彫り込まれている。

奥さんがのぞいている路地に入ると、土壁のガチンコ勝負。



軒裏まで塗り込められた壁がせりあっていて、圧倒される迫力。

その先にもかつての宿屋が並ぶ。

ハイエースは三次市の吉舎支所駐車場に停めた。

支所は古い町に驚くほどの先進現代建築だった。
吉舎を後にし、南に向かって走る。
今日の目的地はあと2か所。
3つめの世羅町には16時に着いた。
世羅は中国道のICがある町で、名前は良く知られている。
町の中心部は石見銀山街道の宿場町であり、
福山市街を流れる芦田川の上流部に位置する。
観光駐車場に駐車し、歩きで散策。

背後の街道には薬局を改装した蕎麦屋さん。
ピンボケで申し訳ないが、木造3階建ての建物。
住宅ではない気がする。

歴史ある街並みを楽しむ。


ずいぶん凝った造りだ、個人住宅でこのような装飾をするのか。

そして今回の目玉建築に到着。
戦前の旅館跡。

2階上部には木製の看板が残る。
右書きで「旅館 御料理 若山」

旅館だからか、各部の意匠が凝っている。
袖壁の小窓、2階の欄間や戸袋も独特。


正面窓からは、客室に置かれた青い火鉢が見える。

こちらは事務所側か。

数年前から存在は知っていたが、ストリートビューで撮影されるたびに劣化が進んでおり、いよいよ解体されそうなので、慌てて見学にやってきた。
無くなる前に現物が見れて満足だ。
なお、この旅館の情報がないか国立国会図書館のウェブで探すと、
昭和16年の全国旅館名簿に記載されていた。

見たかった建築が見れたので、あとは帰るのみだ。
ハイエースで東へ向かい、当初ラビットに乗り換えて出発を予定していた府中の町に向かう。
夕暮れの府中で少し散策をする。



府中も石州街道の古い町で、出口通りは特に有名である。
趣のある街道をチャリで少し散策。






すでに日が暮れてきた。今日はさっと回るだけ。次回にじっくり来よう。
帰りに見かけたマンションの地下駐車場。

これどうやって車が下るのか。普通の車は絶対に登れないような坂。
降りた先のスペースも以上に狭い。
実際に使用したことがあるのか?カオス物件。
後で気づいたが、マンション正面にはこんな喫茶店があったようだ。

喫茶リラ。西脇にある喫茶店と同じ名前。
なお、現在は閉店した模様。

この丸看板、最高にいいなあ。
さて、本当に帰ります。
府中から南下して、夜の松永に出た。
松永の町で以前から行きたかった大衆食堂えびすやさんに入る。

店は駅前通りの国道2号交差点角にある。
前回は満席で入れなかった。
大衆食堂といえど、昭和絶メシ系でなく、新しくて非常におしゃれな店。
私は日替わりを注文、かれいの煮つけだった。

奥さんはニラレバ炒めで焼酎の炭酸割をあおる。
カレイの煮つけはあっさりしてちょうど良い味付けで最高。
ご飯とみそ汁はお代わりし放題でこれもよい。
行きたかった食堂にやっと行けた。
食後、夜の町を少し散策する。
夜の松永駅に国鉄型電車の213系が停車中。



街灯の灯る町を歩く。

祭りがあるようで、遠くで太鼓の音が聞こえる。
件の建物に到着。

これは古い洋品店らしい。望楼を備える木造3階建てで、
角にあるハート形の窓が特徴。

2階の窓には明かりがともっており、居住されているようだ。
静かに見学し、松永を後にした。
これをもって福塩線沿線などの町旅は終了。

帰りは山陽道に乗り一気に帰宅。
500km以上走ったので、それなりに疲れた。
今回は見たいと思っていた建物もすべて見ることができた。
この手の建物は見に行くと解体直後のことも多いので、
時間との戦い、とにかく直ぐに行かないと、永遠に見れなくなってしまう。
次はどこへ行くか、できるだけ的を絞って効率的に旅に出たい。




















































































たぶん各家庭には温泉が引かれてる・・・ええなあ、うらやましい。


























































































































明治時代築造だから人力掘削だろう。




















