このところ週3日程度、夜に異常な緊張感を強いられる仕事があり、
家に帰るのは22時過ぎとなっています。非常に疲れるねん。
だから、休日の早朝に一人自転車で散歩するのは、精神衛生上とても重要な時間です。

自転車で走り、海を見ながら熱いコーヒーを飲む。本当に癒されます。
今日は祝日、本当は今日も出勤だったけど、職場の配慮で休ませていただきました。

というのは、奥さんも仕事で非常に疲れており、気分転換の必要があるためです。ハイエースに折りたたみ自転車を積んで少し遠出します。こんな時は、観光地でもない古い町を巡りたい。(いつもか?)

サクッと走って和歌山県(!)に着きました。
御坊の街の外れにあるはし長さんで食事です。
はし長オンラインショップ
海産物直売所に併設されたレストランでランチです。
私はヒラメの刺身定食、奥さんはかんぱちの刺身定食をオーダー。

ひらめの刺身がむっちゃ新鮮、しかも甘い!強烈にうまかった。近くなら毎週来たいところです。奥さんのかんぱちも超新鮮でした。
このほか、店内では地場の野菜や有田ミカンが販売されており、
非常に安い、みかんはバケツ1杯500円でした。
しかもすごく甘くておいしかった。本当にいい店でした。
食事後は、御坊市内の散策です。
御坊は私の好きな町で、11年前にも来たことがあります。
日本一小さな私鉄の紀州鉄道が走る町でもあります。
まずは車庫のある紀伊御坊駅から。

駅ホーム奥にはレールバスが止まっています。
元北条鉄道のレールバスです。
前回来た時は現役でしたが、今は休車になっています。

こちらは大分交通耶馬渓線出身のキハ603。
レールバスが来る前の主力車両でした。
現在は展示を兼ねた事務所に使われている?

紀伊御坊駅から南下します。商店街から路地を覗くと、
古い割烹料理屋がありました。
もう閉店しているようです。

11月下旬の午後の弱い光に照らされる古い町。

折りたたみの機動力を生かし、狭い路地へ突入します。

街角には紀州鉄道の踏切が顔を出します。警報機が古いタイプのままですね。

終点の西御坊駅には列車が停車中です。この駅も激烈に渋い駅。

ここから先は廃線です。11年前に来た時と変わってないです。

かつては日高川駅まで列車が走っていました。廃止は平成元年。
かれこれ35年間施設がそのままになっています。



こちらは紡績工場跡の煉瓦塀。

終点日高川駅跡付近には踏切警報器も残されています。

日高川駅跡。向こうは日高川の土手です。



駅跡を見学し、再び路地に入ります。

しょうゆ工場跡かな?大きな木造の工場が朽ちようとしていました。

金物屋などが並ぶ三叉路。

もう閉店しているのでしょうか。

水路に夕日が落ちます。すぐに日が暮れそう。

商店街のアーチ。一応店舗もありますが、かつての賑わいではないんでしょうね。

御坊はじっくり訪れたかったので満足です。
なんというか、晩秋の16時過ぎを狙ってきたんですが、
前回と同様に、強烈なインパクトがありました。
なんだか幻のような町なんです・・・
折角なので、2012年11月に訪問した時の写真を少しご紹介します。
御坊駅でレールバスに乗り込みます。子供たちはまだこんなに小さかった。

その前に、駅ホームの売店で名物のいなりずしを購入。


レールバスで西御坊駅に到着。


西御坊駅への裏口。民家の暗い隙間を分け入って駅舎へ入る。

駅を出ると、蛍光灯の灯る和菓子屋さんがあった。

駅南の風景。線路は車止めが設置されており、その先は廃線が続く。

周囲は水路と古い木造家屋。

昭和の木造2階建て医院。1階ドアには「入院室」の文字。

暮れ行く旧市街の水路。

この古い木造家屋は水路上にせり出している。


西御坊の駅に戻ると、日が落ちる寸前だった。。

夕暮れのレールバスに乗って帰る。


近くの食堂で和歌山ラーメンを食べ、帰りに日高川駅に寄ると、暗闇の中に踏切警報器が立ち続けていた。


家に帰り、御坊駅で買ったいなりずしを食べた。おいしかった記憶がある。
しかしまるでまぼろしのような街並みだった。

今回も御坊は魅惑的でした。行くたびに古い建築は減っているので、やはり早期訪問が大事かと思います。