前からメチャメチャ気になっていたサテンがあります。
加西市殿原町にある、喫茶ヤングです。
北条から西脇へ抜ける道沿いにあり、
通るたびに気になっていました。
とにかく佇まいがシブイんです。
もうね、軒先のテントにある「ヤング」のロゴと、
渋いカラーリングが最高ですわ。
ヤングってネーミングもめっちゃ気になる。
先週の長男とツーリング時にもラビットで前を通り、
家に帰ってからウェブで調べたらますます気になり、
どうしても行ってみたくて我慢できず、
ランチのために長男を乗せて出発です。
もちろんラビットで向かいます。
ラビットのトルコンオイルが増加する現象に見舞われているので、
オイルを適正量に抜いてから出発しました。
去年にポイントを新品交換してから、絶好調です。
加古川市石守のたいこ弁当は「だるま厨房」になって盛況中です。
若いチャンネーが出てくるのを目撃したので、ギャル受けもいいようです。
旧街道を爆走。
権現ダム手前にはコスモス畑が綺麗です。
1時間ほど走り、ヤングに到着。ここですわ。
木造2階建て、長屋(メゾネット?)式の建物1階に店舗が入っています。
2階は住居でなく事務所と思われますが、
えらい階高が高いなあ。なんでやろ?
玄関ドアが開いてるので、営業しているようです。
躊躇なく店の前にラビットを止め、店内に突入。
おおー、シブイ。
昭和の喫茶店の空気そのままです。
座席はボックス席が5席程度とカウンターがあり、
ゆったり座れます。
店内先客は、地元のおっちゃんが一人です。
店は優しいお母さんが一人で切り盛りされてます。
私はあらかじめ決めていた、
昭和の喫茶店定番メニューのイタリアンスパ(ナポリタン)、
長男はハンバーグ定食です。
全体的に価格が安い。
お母さんが調理中、店内を観察。
典型的な昭和40年代の喫茶店の内装なんでしょうね。
昭和45年開店らしいです。
お母さんによれば、亡きご主人のマスターが考えた店だとのこと。
当時かなりモダンだったのではと思います。
天井は間接照明になっており、何気に凝ってます。
このペンダントライト、我が家のやつと同じでは!?
昔からあったんやな。
店内は昭和の喫茶店らしく、全席喫煙です。
先客のおっちゃんのタバコの臭いがかなりしていましたが、
おっちゃんが帰ったら匂わなくなりました。
本棚にはなんとオールドタイマーが!
お母さんによれば、息子さんが二輪好きで置いているらしいです。
テレビからは天皇即位の中継が流れています。
テレビを見ながらOT誌を熟読していると、
料理がやってきました。
長男のハンバーグ結構でかい!
サラダも漬物もたっぷりついています。
これで730円は安いなあ。消費税増税による値上げもなかったようです。
私のイタリアンもやってきました。
結構な盛りっぷりです。
具材はハム、ピーマン、玉ねぎ、にんじんで、熱々の鉄板に乗ってます。
下には薄焼き卵が敷かれており泣かせます。
もう、なんかめっちゃ懐かしいわ。
ケチャップ味のイタリアンスパうまいわ!
いやー久々に昭和感を満喫しました。
お母さんとしばし談笑後、店前で記念撮影して店を後にしました。
絶対また行きます。
帰り道は幹線を走らず、集落をつなぐ道で帰ります。
某所にある130セドリックとパブリカ。
2000年に既にこの状態であったので、
あれから19年間、まだ置きっぱなしのようです。
このセド大好き、めちゃめちゃかっこええな。
加西市は歴史深い町で、随所に石仏や古墳があります。
秋だからか、あしながバチがブンブン飛び回っていてキケン。
見渡す限り田んぼです。
その背後のシブイ小屋。
先週も見た防空壕群。
こちらは軍飛行場跡の門柱基礎らしい。
平成28年に見つかったとこのこと。
まだまだ掘り起こせばいろんな遺構が出てくるでしょうね。
加古川線の高架をくぐって、加古川べりに出ます。
いい天気で気持ちいい景色です。
奥さんと姉ちゃんの土産用に、鴨池のプラートカフェで
マフィンを買おうと寄りましたが、残念ながら売り切れでした。
小野町駅でお茶休憩します。
厄神集落内の水路にかかる石橋です。
ヤングよかったわー。
かつて実家近くにあったレストランを思い出していました。
県道高砂北条線沿いにあったレストランで、
昭和50年~58年ごろまでの小学生時代に、時々家族で食べに行ってました。
客席の街道側が丸窓で、昭和45年頃に建築された建物でした。
平成一桁代はまだ営業していて、
大人になってから村の消防団の集まりで一度だけ行ったことがあります。
その時は「まだやってたんか」程度にしか思いませんでした。
その後、県道拡幅で、向かいのホルモン屋ともども建物が解体され、
今は面影もありません。
余りに地元過ぎて、建物を撮影する気もなかったんですが、
今になって写真を撮っておけばよかったなあ、と後悔しています。
最近よくこの記憶を思い出します。
やっぱり家族で食べに行ったのが楽しかったんでしょうね。
その余韻を未だ探し続けています。
そして無事家に帰りつきました。
総走行距離は68キロ、
車齢50年を超えましたが、相変わらずよく走るスクーターです。