レオの趣味生活 加古川ガレージ日誌

折りたたみ自転車の散歩がメインです(^^♪

但馬の誰も行かない観光地などをチャリで巡る

GW明けの平日に休みをいただき、GWにやむなく中断したサイクリングをリベンジしてきました。

 

5:50 JR播但線寺前駅を出発

朝5時に自宅をハイエースで出発し、播但線寺前駅に5:40に到着。

そそくさと準備し出発します。


今日は日本海を目指します。

この区間は1987年の8月、私が高校1年だった時に一度走っています。

※当時の参加者へのパンフ、私作成 前にも載せましたが、くだらないながらもおもろい。


現在使用中のtern vergeでは、おととしに寺前まで自走で来たので、

今日は残り区間を走ることにします。

寺前から生野までは登り区間ですが、後は円山川沿いにひたすら下りです。距離は約100km、想定所要時間は7時間。向かい風がなければ非常に楽なサイクリングです。

この区間を高校時代を反芻しながら、旧道を使用し普通は観光しないマニアックなスポットを巡っていく予定です。

なお、寺前まで走った時のレポはこちら。

www.rabbits301.com

 

寺前駅を出て、市川沿い、かつ播但線沿いに北上します。

自転車不調により、先週に断念した位置を通過。

長谷から生野間の周囲は山と市川の流れだけ。人家は全くありません。

当初寺前駅を5時に出ようと思ってましたが、この辺りは熊が出るそう!なので6時出発にずらしました。幸い、ヘンなオッサンも含め何も出てきませんでした。

 

7:00 JR播但線生野駅

生野駅に到着しました。

銀山で全国的に有名な町です。実は先週に夫婦で散策に来たばかり。先週は大雨でしたが、今日は良く晴れています。

駅構内にはキハ40首都圏色が停車中。高校生が通学で乗車しています。

 

駅前旅館は100年以上の歴史ある建築物。かつては大変賑わったのでしょう。

硝子戸を覗くと、電話室などが見え当時の賑わいが偲ばれますが、今は既に使われていない模様。炭火で暖房や調理を行っていたため、至る箇所にデザインされた通気口があります。

 

東側妻面には太陽と月の通気口。

大正時代になかなか洒落てますね。

 

ここから生野峠を越えます。

国道312号でなく、古い峠道です。両サイドに綺麗な石垣が立っています。かつては段々畑があったのか?

 

峠を越えるとひたすら下りです。旧道を走り、いつも気になる喫茶ともしび前を通過。


気温は7度ぐらい?ちょっと寒いです。

 

7:30 JR新井駅

新井駅からは、かつて神子畑方面へ森林鉄道と鉱山軌道が延びていました。20年ほど前まで駅前の製材所に軌道が残っており、レールも放置されていましたが、今はすべて撤去されました。新井駅もかつては貨物扱いがある大きな駅でしたが、今は極限までシンプルになっています。

ここから旧道を走り、竹田の街に入ります。

8:15 竹田の町

天空の城で有名な竹田の町です。最近おしゃれなカフェや宿泊施設ができて盛り上がってますね。

雑貨屋の軒先にはコーラとスプライトのブリキ看板が今でも現役です。

重厚な竹田駅もかっこいいです。

駅北にある元映画館のTAKEGEKI。

今は確かカフェとお花屋さんで、オーナーはラビット乗りのはずです。朝早いので当然オープン前。

 

播但線のキハ40がやってきました。

キハ40は高校当時にも走っていましたね。当時はまだDD51やDE10の牽く50系客車列車やキハ58系急行もいましたが、すべて過去帳となり残されたのは彼だけとなりました。末永く活躍してほしいです。

 

のどかな風景を流していきます。

暑くもなく寒くもなく快適。

 

9:00 和田山の町

和田山の街に到着しました。


しかしお腹がすいてきたぞ、激渋喫茶はないかな?

駅前に1軒あったが、地元のオッサンが集結していたのでパス。

 

ダホン乗りの方がブログで紹介されていたカフェはまだ開いていない模様。

パン屋も開店前。

養父の旧街道を走っていると、酒屋にボンカレーの看板を発見!

もう絶滅したと思ってたので、うれしいです。

子供のころはいたるところで見かけました。しかも2枚張られています。これぞ正しい旧街道の風景です!

 

個性的な神社ですねえ。

イイ感じの旧街道をまったりと・・・

9:45 養父駅

無人化されているのかと思ってたら、一応窓口営業しているようです。立派な木造駅舎です。前回車で来た時は、駅をキハ181系特急が通過しているところでした。もう結構前の話ですな。

 

昭和18年築造の古いコンクリート橋。向こうは円山川。

 

更に走っていると、すさまじいホンダのモータース跡を発見!

N360やTNトラックって・・・昭和45年ぐらいちゃうの?

かれこれ半世紀以上前のクルマです。

試乗できるらしい・・・・すげー。

 

このホンダの照明めっちゃええやん!

これはエグイもんがそのまま残ってますなあ!渋すぎる。

いいもの見せてもらいました。

 

あっちには廃バスが見える。トヨタのコースターか?

鳩サクラの看板は割と残ってます。

10:00 八鹿の町へ

八鹿に到着しました。いい加減腹が減った、とにかく何か食べたいし休憩したい。

50キロを超えたあたりから左足が突っ張りだしました。体力的には余裕だけど、筋肉がヤバいです。目を付けていた食堂によると、まだ開店前、そりゃそうだわな。

大屋川を渡って八鹿の市街へ。この町も古いですね。

 

お好み焼き食いたいぞ!けど、開いてない・・・

我らが富士重工製ロビンエンジンの看板に萌えます(^^♪



古いグンゼの工場があります。

円山川に沿ってさらに北上します。魚を取る鵜をしばし見物。

新緑の但馬の風景が綺麗です。

 

道沿いにある古い建物、クルマ、バイク、土木構造物を探し、

気になったものがあれば自転車を止めて撮影、再び走ります。

折りたたみ自転車はストップ&ゴーがしやすく街並み探検に最適。

 

確かここには昭和の終わりごろまでは解体屋があり、昭和40年代前半の古い軽四が大量に置かれていました。

初代キャリイとか、ハイゼット、三菱360などの商用車が多く、店の屋号が鮮やかに残っていて、非常に生々しかった記憶があります。サンバーもあったと思う。当時から古いクルマが大好きだった私は、家族ドライブの際に撮影したかったのですが、親には到底理解を得られず、いつしかすべて撤去されてしまいました。

但馬方面の解体屋は特に古い車が多かったです。八鹿付近にも国道沿道にスクラップ工場があり、建屋に「ギロチンシャー」と書かれていて、子供には意味が分からず気味が悪いと思っていました。

 

ここからはバイパストンネルを抜け、江原の街に入ります。

10:30 江原駅

江原は戦前に出石鉄道が分岐していた駅です。

昭和60年6月に、悪友ピコ森とレンタサイクルで廃線跡サイクリングに来ました。ある意味サイクリング活動のスタート地点でもあります。

 

駅前には懐かしのバーガーシティーがwwww

稲美町店は閉店してしまいました。

 

ラーメン屋を発見、もうごっつい運動したので糖質くれ!

しかし本日休業、ガーン!

出石鉄道跡を走り、新鶴岡橋を渡ります。


とりあえず糖質補給。デカビタでなんとかします。

コンビニでおにぎりでも買えばいいんですが、どうしてもひなびた食堂に行きたいんです。

 

隣には出石鉄道の橋台跡。今も健在です。


昭和60年6月とあまり変わってない。

ここからエライ向かい風が吹いてきました。

よさげなサテン発見。しかしもう豊岡が近い。豊岡まで行こう。

ざっと風速5m。下りであってもしんどいです。足がピキピキしてきましたよ。

 

やっと豊岡市街まで来ました。


円山川を渡り、目星をつけていた食堂に直行。

 

11:10 豊岡市街

豊岡市内で激渋な食堂でご飯です。やっとありつけました。


折りたたみ自転車で古い街並みを走り、ディーゼルトラックの排ガスを存分に浴びてひなびた食堂で飯をくらう。これがチャリ旅のロマンなんですわ。食堂ネタは別途アップします。

 

飯を食って満足した後は市内散策です。豊岡も来たかった町です。1925年の北但大震災の復興でRC造建築物が多数建築された建築群を見に来ました。

toyooka-tourism.com


特にメンズショップBOBさんは気になります。かつてVANを扱っていたそうですね。今でもKentなどトラッド系を扱っておられます。個人的にシャツを買いたかったのですが、チャリなのでまた来ることにします。

 

しかし古い木造もしっかり残ってますよ。この銭湯超渋いですね。

 

そして圧巻の建築物、ふれあい公設市場です。これも非常に気になってました。

toyooka-tourism.com






これはすごい。すばらしい木造アーケードやないですか。

西脇市の旭マーケットと違い、こちらはバリバリ現役です。

どうやらこちらも100年近く経っているようですね。いやー、感激。

これはもっと宣伝してもいいんじゃないでしょうか。

 

アーケード内にはおしゃれなカフェもありますよ。

優しいお姉さんにおいしいコーヒーを淹れてもらいました。

 

その後市内を見学。現役映画館の豊岡劇場です。

こちらも味のある建築ですね。

 

そばにある喫茶フレンドも現役です。行ってみたいなあ。

銅板張の建物。かつての商店でしょう。今はもう空き家です。

喫茶リリックも気になってたんですが、閉店している模様。

豊岡名物北近畿タンゴ鉄道の激低ガーダー橋。高さ制限1.8m。

しばらく見物していましたが、みなさんわかっているらしく、ハイエースなどは来ませんでした。

 

13:00 豊岡出発

さあ、ラストスパートです。激向かい風に立ち向かって海を目指します。


来た事あるけど、折角なので玄武洞に立ち寄ります。

モロコシ状の柱状節理を眺めて、オッサン一人で考え込みます。

思わず時間を食ってしまいました。そろそろ帰りの時間を確認しないといけません。

城崎発14:42の列車に乗らないと、帰りが遅くなりすぎます。

 

向かい風の中結構飛ばして城崎へ。

円山川を再び渡り、外国人観光客が多い城崎駅前を素通り(;^_^A

道端で眠るスバルドミンゴを過ぎます。

 

13:50 目的地 気比の浜到着

最後の橋を渡ると、高校1年の時に宿泊した民宿の周辺です。

当時の民宿はもう無くなったようです。あの時の宿のおばちゃんは、我々高校生のサイクリング集団においしい料理をいっぱい用意してくれ、非常に親切にしてもらいました。

 

時間がないので一瞬だけでも日本海の海水を触ろうと思ってましたが、終点はキャンプ場で入れませんでした(;^_^A 

とりあえず写真だけ撮って、速攻で退散。

日本海滞在時間は2分・・・もう内村プロデュース状態。

 

14:25 城崎駅 旅の終了

なんとか列車に間に合いました。これで旅は終わりです。

足湯ぐらいには入りたいなあ。しかしそんな時間ありません。

速攻でチャリをパッキングしてホームに入ります。

パッキング所要時間は3分でした。かなり慣れてきた。

14:42初の電車に乗りこみます。

電車はガラガラで余裕で自転車を置けました。

 

車中で少しうとうとしたら、和田山で播但線に乗り換え。

キハ40単行列車は生野峠をゆっくり上がり、16:40に寺前に到着。

 

16:40 JR寺前駅に帰着

ハイエースにチャリ乗せて、すぐに家に帰ります。

体は疲れていますが、クルマの楽さが身に沁み却って目が覚めます。

この後播但道を経由し、17:30に自宅へ到着しました。

この日の走行距離は98km。36年ぶりに同じ経路を自転車で辿りました。

当時は16歳!でしたが、おっさんになってもそこそこ行けるもんですね。

まあ、チャリンコがそれだけ良くなってるんでしょうね!