レオの趣味生活 加古川ガレージ日誌

折りたたみ自転車の散歩がメインです(^^♪

九州ブルトレ廃止

とうとう東海道・山陽線を走るブルートレインが消滅してしまった。
時代の流れとはいえ、俺ら30代の鉄オタにとっては
非常に大きな衝撃だ。
何といってもアイドル的存在だった。
兵庫県在住なので東京発ブルトレは縁が無かったが、
さくら、あさかぜ、冨士、出雲、みずほ、紀伊・・・・など
憧れの存在だったのは間違いない。

 

時代は流れ、現代のニーズに合わなくなり、
設備は陳腐化して乗車料金も見合わなくなっていたが、
あのブルーの車体が夜の山陽路を疾走するのは本当にかっこよかった。
大人になっても、深夜にブルトレを目撃すると、
小学生の頃と変わらずわくわくしたものだ。

 

九州ブルトレ全廃が決まり、あっという間に廃止の日がやってきた。
せめて最後の列車だけは自分の目で見たい!と思い、
深夜に見送りに行くことにした。
見送りには高校の同級生で、かつ氷ノ山のスキー仲間である
tarin1go氏も行くことになった。
彼も筋金入りの鉄オタである。

 

雨の降る深夜1時半、車で姫路別所駅に向かう。
途中、宝殿駅西方の魚橋踏切を渡ろうとすると、
真っ暗な中で警報機が鳴っている。
何が通過するのかな、と思い踏切に近づくと、
??遮断機からヘンな円盤が二つぶらさがっている。
あれはなんだ?新型の遮断機か?
ライトで照らしてよく見ると、空荷のコキの車輪だった。
なんらかのトラブルがあったらしく、
踏切内で貨物列車最後尾の車両が停車していた。
まずいなあ、この列車、人でも轢いたか?もしかしてこの踏切で・・・
と思ったが、誰もいないのでここが原因ではないようだ。
とりあえず動かないので転回して見送り場所に向かう。

 

tarin1go氏を拾い、姫路別所駅で見送ることにした。
しかし列車が全く来ない。貨物列車も来ない。
やっぱり何かあったようである。
携帯で某巨大掲示板を見ると、
「富士ぶさ、人身事故の影響で東加古川で抑止」とある。
・・・・仕方無い、来るまで待つか。

 

深夜の駅で待つこと1時間、やっと列車が動いたようだ。
そして、降りしきる雨の中、冨士ぶさはゆっくりとやってきた。
二度と戻れない道だが、けど力強く走り去って行きました。

 

下りが遅れたおかげで上り富士ぶさも接近していた。
少し待っただけで上りもやってきた。
そして、雨の夜の闇に消えていく最後の姿を見送った・・・

 

ちなみに人身事故は、私が見た列車の1本先行列車だった。
加古川橋梁の手前で飛び込みがあったようだ。

 

翌日、某掲示板で上りの返却回送があることを知った。
兵庫県を通過するのは15日の昼間だ。
山陽本線での機関車牽引の寝台客車は本当にこれで最後になるだろう。
はやる気持ちを抑えられずに最後の見送りに出かけた。

 

そして、山陽路から永遠にブルトレは去って行った。




 

回送列車はテールランプすら点灯しておらず、
ひたすら手を降ったので、写真はチャンスを逃してしまった。
すでに死んだ列車だったが、
春の夕暮れの中、静かにゆっくりと西へ向かっていった。
今まで楽しい思い出をありがとう。
そして、長い間お疲れ様でした。