レオの趣味生活 加古川ガレージ日誌

折りたたみ自転車で10年後にない景色を記録する旅

奈良県吉野郡下市・上市のレトロ建築を巡る

ほとんど行ったことがない奈良方面を開拓したいと思い、
ハイエースに自転車を積んで出かけてきた。

ちなみに、あまり行かなかった理由は、途中に大阪を経由するので、

混雑した都会を嫌っているからである。実際には湾岸線を走ればそんなことはないのだが。

 

ところで、奈良と言っても広いので、今回は吉野周辺の街並みを目的地にする。

湾岸線から阪和道を経由し、10時過ぎに吉野郡の下市に到着。
下市文化センターの駐車場をお借りし、散策を開始。

下市は吉野の森林資源で古くから栄えた商都で、日本初の商業手形が発行されたそうだ。

秋野川が吉野川に合流する1kmほどの間に古い町が存在する。
自転車に乗るほどでもないので、歩きで散策する。

スバルサンバーのディアスバン。

あと15年すると激プレミアになる車。

 

ウッディーな作業場?

閉店したガソリンスタンド。

街道に沿ってカーブする街並み。

一つ目の目指す建物が見えてきた。旧なか屋旅館。

素晴らしいアールを持つ洋館建築。

すでに旅館営業は終えており、今は住居で使用中のようだ。
内部はどうなっているのか、特にアールの部分の2階、おそらくラウンジでないか。
うーん、見てみたい・・・


背面に見える離れの飾りに、かつての旅館を感じる。

歩きながら建物の奥を覗くと、随所に繁栄の痕跡が出現。

三叉路に出た。

右手に入ると現れる弁柄色の建築。


ここは現役の寿司屋さん、弥助。

ただの古い寿司屋でない、なんと浄瑠璃や歌舞伎にも出てく日本最古の寿司屋らしい。

日本最古の寿司屋があるって・・・どんな町よ?

裏には別棟らしき建物もある。

ここで昼飯にする案もあったが、なかなか格式が高いようなので今回は見送った。
しかしいずれは訪問して内部を見てみたい。

 

周囲も商業建築が並ぶ。


この建物も気になる。何かの合宿所のような建物。


玄関上の照明がしびれるなあ。

飾り付きの窓も多い。

再び街道に出る。


昼時の混む前に昼飯にする。寿司のおけ常さん。

こちらはリーズナブルな寿司屋で、そばやうどんもある。

私は天丼セットを注文。熱いそばに優しい出汁がうまい。

奥さんはざるそばセット。

併せて名物柿の葉寿司も頼んだ。

鯖の押しずし、これ大好き、しめ鯖最高。

食事をしていると続々と客がやってきて、満席になった。
地元に大変愛されている店を実感。

 

食事後、再び散策を開始。と言っても片道1kmなので、全然大した距離ではない。
吉野川手前にある古い橋。

路地を歩くと長屋が現れる。

長屋の空き部屋には昭和レトロな壁紙。

おばあちゃんちの壁紙を思い出す。

Y字分岐を川側に歩く。

秋野川は結構深い谷で、途中には滝もある。

正面が街道、裏が秋野川の建築物群は、川面から3階建ての高さで道路に面している。

 

GX71後期型のクレスタを発見。私の父が1985年に新車購入した車。

出っ歯付ヤングオート仕様。なお、父の車は出っ歯仕様ではありません(;^_^A

 

更に上流の戎橋を渡る。この横に3階建ての元旅館?こちらも空き家っぽい。


更に川に沿って登っていくと、川沿いの建物はすべて河川上に張り出している。


この割りばし細工のような基礎束?が魅力的。

川沿いにある銭湯跡。

名称は日の出湯。この日の出のマークが印象的。

かなり蒸し暑くなってきた。酒蔵沿いの路地を上っていく。

1時間ほど歩いてハイエースに戻り、さらに上流へ移動し、廃校を複合施設改修したフォレストマーケットのKITOに立ち寄る。

平成15年に新築し、わずか7年で廃校となった小学校を、レストランや地場産食材などを販売する複合施設に転用しており、若い人で非常ににぎわっていた。

ここではパンなどを買い、アイスコーヒーと葛アイスを購入。

この葛アイス、めちゃめちゃおいしい。

すっきりした甘さで、普通のアイスのようにベタベタせず、
しっかりした食感でこんなアイス食べたことがない。
砂糖は和三盆だろうか?これは次に来た時も絶対に食べたい。

 

アイスコーヒーとアイスで休憩したので、次の目的地に移動する。
ここから10kmほど東に行った上市の町に向かった。
上市は伊勢街道の宿場町で、こちらも街道の要所だったそうだ。
観光地化されておらず今でも昔の町屋が残っている。

ハイエースを大和上市の駅前パーキングに駐車場し、自転車を降ろす。






駅前には激渋な食堂が並ぶ。今でも現役のようだ。

元パチンコ屋か。

角には木造3階建ての旅館跡。

玄関欄間には屋号入りのガラスが残る。

近鉄線のガードをくぐる。

薬局跡にはバブル時代のリポビタンのポスターが。

あの開口部はなに?

近づいて確認したが用途は不明だった。

ガラスブロックの明り取りがつく3階建て。

これもレトロな建物。

 

街道はカーブしながら東を目指す。

路地を右に曲がるとすぐに国道、そして吉野川。

ガラスに風情のある景色の刻印がある。

こちらも元旅館のようだ。今は使われていない。


重厚な玄関。

そして今回一番見たかった建物に到着。

昭和30年代のカフェー建築と思しき建物。


木造長屋の一部が看板建築になっている。

玄関は外壁から斜めにオフセットした位置にあり、真鍮製の手すり2本が斜めに取り付けられる。


そして正面にはハートの型の窓。


2階には渡り廊下があり、窓には装飾がつく。

 

渡り廊下下部の様子。


正面右に飾り棚、この建物のイラストが飾られていた。


これは何の用途だったのか。一説によると遊郭跡ともいわれているが、
ハート形の窓はその名残か?
随所の造形より、単なる美容院や喫茶店ではないようだ。
内部がどうなっているのか?非常ーに気になる。

絵が飾られていることから、すぐに解体されないと思うが、屋根に煙だしがあり戦前の建築と思われ、すでに全室空き家のようなので、安泰ではないと思う。

今まで旧街道の旅を延々としてきたうちでも個人的には最高のインパクト建築と思う。
とにかく、現存するうちに現物を見れて本当に良かった。

 

あとは伊勢街道を流していく。



3キロほど進み、吉野川を対岸へ渡る。

貯木場そばを西へ戻る。

近鉄吉野神宮駅付近は製材所ゾーンである。



随所にレールが見られる。

これは森林軌道由来でなく、製材所内で木材を移動するための鋼材のようだ。
なお、かつては近鉄から分岐する運材用引込線があった。

6kgレールで組んだ櫓もある。

製材所の角に現れる謎の構造物。

中世ヨーロッパのような造形。

 

これは、かつて存在した水中貯木場の名残の水門跡らしい。
下の写真にも写っている。

この写真によると、周囲はかなり埋め立てられたようだ。

貯木場内を見学し、橋を渡りハイエースに戻った。
時刻は15時過ぎ、そろそろ帰らないと夕食を作るのが遅くなる。
自転車を積み込み、帰りは上市から直接北上し、阪和道を経由して家に帰った。
自宅には18時に到着。奈良は2時間ほどで行けるので、そんなに遠い場所でない

今回、未開拓の奈良の町を巡ったが、上市、下市ともに非常に良かった。

さすが歴史の都である。

帰宅後、αから写真データをPCに転送すると、延べ480枚も撮影していた。

毎週カメラをコキ使っているが、ぶっ壊れるまで古い町を撮影し倒すつもりだ。


奈良にはほかにも古い町がたくさんある。帰り道にも気になるエリアを多数見かけた。
古い建築が残っているうちに、少しでも早く自転車かラビットスクーターで訪問したい。