先日日曜日まで放送されていた「海に眠るダイヤモンド」。
あまりテレビドラマは見ない方ですが、これは長崎県の軍艦島(端島)が舞台なので、全て見ました。ちなみに特に好きだったドラマは、阿部寛主演の「結婚できない男」wwwwww
最終話、鉄平が野母崎の端島が見える家で晩年を過ごしたシーンは、余りに切なすぎる・・・・
そんな残酷な人生、ないやろ・・・・
しかし辛すぎではあるが、とてつもなく美しい気もするところが、また残酷・・・
なお、このロケは野母崎のココかと思いましたが、千葉で撮影しCG合成したそうです。
遠くに見える端島が切ない・・・・
ドラマ全体のストーリーも素晴らしかったんですが、映像では驚くほど当時の細部が再現されており、共同住宅の木製防潮扉までリアルだったのに驚きました。確かに現地もあのような感じでした。相当な軍艦島マニアの関係者がいたはず。
というのは、私も何度も軍艦島に通ったからです。
軍艦島は、私が20代のころになぜか魅了されてしまい、島の風景や生活の痕跡を撮影するため、取りつかれた?ように何度も現地へ通いました。
30年前の学生のころ、この資料集を古書店で入手し、今でも眺めています。
ここでは、199X年8月のある日、現地に2泊3日泊まり込みで撮影をし、島内をくまなく訪問した際のごくごく一部をご紹介します。
物語で朝子が働いていた銀座食堂です。実際の名称は厚生食堂。外壁にペイントが残っていました。
1日中歩いて撮影していると、日が暮れてきました。
無人のアパート群に夜のとばりが降りていきます。
端島小学校体育館から見える月。
心霊とか肝試しとか、その類じゃありません。建築も含めて、島内の全てのものが機能を失っており、そのカタチが純粋に美しく感じ、夢中で撮影して歩きました。島内は一人で歩きましたが、怖いとか不気味というよりも、「徹底的に乾ききった景色」の印象が強かったです。
なぜか私にとって妙に癒される空間であり、まさかと思いますが、もしかして前世の故郷なのかも?などと思っていました(笑)
そういえば軍艦島は2000年ごろにNHKドラマでも舞台になってましたね。
そのテーマソング。
有名な地獄段前にて20歳代の私。
ドラマの主人公がレオってところも何かの縁でしょうか?
あれから30年以上経ち、世界遺産にも登録され、完全立ち入り禁止になりもう島に行けなくなりましたが、あの建物群の空間が今でも時々夢に出てきます。私は島に縁もゆかりもないので、おそらくもう二度と行けないでしょうが、もし機会があれば、また訪問したいです。