小学生時代からの鉄オタ友人のピコ森と、
超閑散ローカル線で有名な中国地方の
ピコ森は4年前に名古屋で会って以来なので、非常に久しぶりです。
朝9時に昭和レトロな新見駅で合流。
駅の改札で待っていると、やくもに乗ってピコ森出現。
相変わらずミノルタX500を首に掛け、
トミックス初期製品の室内灯のつかないオハネ25を握りしめています。
ロゴはTOMIXでなくTomix、紙パッケージで定価800円です。
オハネフでないところミソです。
・・・まあ、嘘ですがwww そんなオッサンおったら怖い
ちなみにこの日、先行して新見入りしていた私は、
一人で市内散策をしていましたが、それは別記事で。
今日の計画はピコ森が立ててくれました。
目的は以下の4つ。
2、こちらも閑散区間の木次線の列車、有名なスイッチバック区間に乗る
3,備後落合で名物おでんうどんを食べる
4,移動にサイクリングを組み入れ輪行する
相当盛沢山な行程ですがうまくいくでしょうか。
まずは車で備後落合まで移動します。
駅前の駐車区画をお借りしてハイエースを駐車します。
自転車を降ろし、東城を目指してチャリで出発。
ピコ森のチャリは私のダホンルートをレンタルしました。
ルートの乗り心地を聞くと、「クソ乗りやすい」とのことww
ピコ森とのサイクリングは超絶久しぶり、
1986年の中学時代に2人でよく加西、三木、高砂方面を
サイクリング、というかちゃりでウロウロしていました。
当時第3セクター化された北条・三木鉄道の駅を周っては、
駅前の雑貨屋でチョコバットと瓶のポカリを買ったのも懐かしい思い出です。
まあ、ちゃりんこしか足がなかったのが理由ですが。
備後落合を出ると、道後山までは国道314号を走ります。
ほとんど車は来ませんが、3.5kmはひたすら上り勾配です。
グーグルによると標高差は約160mで、結構登ってますね(;^_^A
芸備線をオーバークロスしてローギヤで登っていきます。
かなりきついか?と思ってましたが、特に問題なく、30分弱で攻略。
道後山駅横の踏切から。
ロマンあふれる晩秋の芸備線。
道後山駅の裏にあったスキー場のロッジが道路工事で解体されていました。
ここは2001年にも来たことがあります。
駅舎等の変わりはないようです。
以前は駅前に廃雑貨屋がありましたが、
こちらも既に解体されていました。
↑2001年当時の駅前よろずや跡
なお、この雑貨屋の在りし日の写真が備後落合駅に飾られており、
地域に愛されていた様子がうかがえます(*'▽')
花壇に再利用されている碍子?には1934の文字。まさか1934年製?
道後山を出て芸備線をオーバークロスし、国道で小奴可へ向かいます。
小奴可で駅舎見学。
こちらも2001年と特に変わらず
しかし列車が来ない時間は改札が施錠されており、
ホームに出ることはできませんでした。
駅前のスーパーが営業していることに驚きます。
秋の小道を下っていきます。
なぜかこんな秘境駅に折り畳み自転車が服を掛けたまま放置されています。
乗ってた人は大丈夫か?
見学後、更に南へ。
途中の廃校の木々も色づいています。
駅前の農業倉庫には農協マーク。正しい日本の田舎印。
実は今回絶対に見たかったものがあります。
駅東にある廃トロッコ橋です。
かつて東城町一帯は砂鉄の産地で知られており、
備後八幡駅東には帝国製鉄の工場がありました。
駅から工場までは資材等運搬用のトロッコ軌道があったそうです。
その成羽川に架かるトラス橋が今でも残ったままになっています。
工場は昭和30年代に閉鎖されたようですが、現在は別の工場が操業しています。
橋には蛍光灯が設置されているので、軌道廃止後に人道橋で使用されたのでしょうか。
20年前に駅を訪問した際は、この橋の存在を知らなかったので、
無くなる前に行かねばと思っていました。
現物を直接見れて非常にうれしい。
昭和22年の航空写真には当時の軌道が写っています。
なお、対岸にも軌道跡の一部が残っています。
さて、さらに田舎道を走っていきます。
登り勾配は全くなく天気も良くて非常に楽です。
崖崩れで一部迂回が必要でしたが、12時半に目的地東城に到着。
東城の街も非常に魅力的。ここも訪問したい町です。
夜の香川飲食店で絶メシのおでんとラーメン食べて、
地酒のチョウゲン飲んで酔いつぶれたい。
しかし今日は時間がないので、
コンビニで弁当を買って駅で食べました。
コンビニの兄ちゃん箸をつけ忘れやがって、
チェーン装着用のビニ手袋で食べる羽目になったwww
13:39東城発のキハ120に乗車。乗り過ごすとドエライことになるので
絶対乗り遅れできません!!
芸備線は激込みとの情報があったので心配していましたが、
混んでいるのは青春18きっぷシーズンのみらしく、
乗車率は50%といった感じで自転車も難なく持ち込めました。
列車は成羽川に沿って登っていきます。
通過する列車の後に落ち葉が舞って幻想的な風景です。
中国山地の谷間を走り、1時間ほどで備後落合に到着しました。
ここから木次線に乗り換えます。
駅の古レール製上屋には1908年の文字。
木次線も乗車率50%ほどで激込みでもない。
かなりの急こう配をキハ120はうなりながら登っていきました。
スキー場のある三井野原で下車。
駅前で自転車を展開し、おろちループを下って出雲坂根を目指します。
しかし木次線はドエライ位置を走ってるなあ。
全く漕がずにおろちループを降りたら出雲坂根に到着。
ここで今日のチャリは終了。
延命水をペットボトルに汲んでおきました。
しかし出てる位置が擁壁の水抜き穴っぽいなあ、多分湧き水だけど・・・
ここからは木次線で備後落合に戻ります。
日曜の夕方なので、我々ともう1名しか乗車してませんでした。
ガラガラの列車は3段スイッチバックを抜け、
おろちループを横目に山肌を縫うように登っていきました。
三井野原を過ぎると既に夕暮れ。しかも曇りなので暗くなるのが早い。
備後落合についたらもうほぼ暗くなっていました。
味のある路線なだけに残ってほしいと思います・・・
最後のイベントはこの地域の有名めしである「おでんうどん」を食す、です。
駅のホームにもおでんうどんの販売店があったそうです。
真っ暗な中店に向かうと、店内の灯りが灯っていました。
客は我々だけのようです。
戸惑わずに入店すると、優しいおかみさんがいらっしゃいませを
接客してくれました。
もちろんおでんうどんを注文。
そしてこれが現物です。
そのままですが、うどんにおでんをONしてます( ´∀` )
早速いただきます、むっちゃうまい!!
出汁好きうどん好きおでん好きにはたまらん一品です。
うどんが意外と腰があってうまいんやけど、冷凍ではない感じ。
出汁もちゃんと取ってるようで、甘みのあるおいしい出汁でした。
すじ肉、煮卵、厚揚げ、そして岩ノリが入っています。
おでんの味も染みておいしい。
いやー、もう最高っす。
店を出ると完全に真っ暗け、秘境の雰囲気が漂います。
ヒバゴンが出てきそうでブキミです。
さあ帰りましょう。ピコ森を姫路駅まで送ります。
姫路についたら20時半でした。
ピコ森とはまた行こうと約束し、ヤツは新幹線に乗り込んでいきました。
その後家に帰り着きましたが、
中国山地最奥部の真っ暗な山中でおでんうどんを食べていたのに、
夜9時に加古川の自宅に戻れるとは、自動車交通網の発達に驚きます。
鉄道しかない時代だったら、広島までの芸備線車中か、
ヘタこいたら備後落合駅で駅ネですからね(;^_^A
参考に、今日の工程表です。(列車時刻は2022年11月20日現在)
自動車+鉄道+折り畳み自転車でこれだけ行動範囲が広がります。
そんなわけで超久しぶりのピコ森との旅は非常に濃厚に楽しめました。
ヤツにもちゃりを買わせないといかんなあ。