余りに寒いので、家でごそごそしてます(-_-;)
部屋を片付けながらNゲージでもいじりますか。
ところで、このNゲージですが、
初めて存在を知ったのは昭和56年小学3年の9歳の時、
高砂市のショッピングモールだった「サンモール」で発見し、
昭和50年代のの鉄道少年は強烈な衝撃を受けたのでした。
何がって、トミックススケールモデルの大人の雰囲気です。
親をなんとか説得して買ってもらったトミックスの81年カタログ。
表紙には車両や橋梁等の正確な立面図。
中の説明文の漢字にルビなんてふってません。
しかも英語の表記もいっぱい。
もう小児なんてターゲットにしてない、完全に大人の読み物。
内部写真。
用品、レール、車両を惜しげなく大量に使う本気度に子供はチビル。
線路際の看板には「男は胸。LASS」
なんやねん男は胸って??
9歳の少年に意味なんてわかりませんが、
多分オトナ用語なんでしょう。なんせ、まじでオ・ト・ナ!
裏表紙にはもうなくなってしまった高砂市西友の値札ガッ!!
そのころ遊んでいたトミーのスーパーレールもそれなりにリアルでしたが、
車両がかなりデフォルメされており、やはりおもちゃの域を出ないものでした。
Nゲージは全く別物、正確にスケールダウンされており
完全に大人の世界でした。
特にシビレたのがこのトミックスの深い紺色のパッケージ。
ケースの裏面には正確な車両立面図が記載。
この図面がまたかっこいいんやね。
このマニ50は車齢40年を超えました。
今でも各部の改造と、Njゲージ化して現役使用中です。
(当時は実車も現役、高砂工場入場車が高砂駅に留置されていました)
更にトミックスからは様々な日本型ストラクチャーが販売されていました。
(今でも販売中です!)
これらがね、製品もパッケージデザインも本当に、本当に、素晴らしいんですよ。
わらぶき農家、商店セット、木造駅舎、複線機関庫、近郊住宅・・・・
全てにおいてセレクトが渋すぎる。
近郊住宅は、昭和40年代後半の典型的な戸建て住宅が
リアルに再現されており、非常にレベルが高い。
近郊住宅て、小学生に微妙に理解できないネーミングがまたええわ。
複線機関庫の出来もムチャクチャ良い。
換気棟の形状や明り取り窓の構造も非常にリアルです。
箱のサイドに大書されたTOMIXロゴ(当時は旧ロゴのTomixだった)も渋い。
こちらはローカルホームセット。
いろいろパーツが付いてます。
添付の看板ステッカーもとても良い出来。
質吉田、ホテル山海館、三交ホームとか。
これを見ると、車両やストラクチャーを毎晩眺めてときめいていた
小学生時代の気分が蘇ります。
このフリカケみたいなのは、草を表現するためのシーナリパウダー。
ホームの花壇などにボンドを塗布して固着するものです。
小学3年生がこんなのイジルと、部屋が粉まみれになって、
オカンに怒られるのは明白なのに、
こんな汚れツールがキットに添付されている点が、また、オ・ト・ナ!
これらストラクチャーは、一気に買えないので、
お小遣いをためて1点ずつ買っていました。
購入後は改造や塗装などして楽しみましたが、ぼろぼろになり、
大人になり鉄道から離れている時に処分してしまいました。
そうやって一度手放したものの、再度眺めたくて仕方なくなり、
近年に大人買いして集めなおしたものです。
私が建築の世界に入ったのは、このストラクチャーたちからの影響も受けています。
なお、現代の製品は、パッケージがリニューアル以外は
基本的に当時のままで販売されており、非常にレベルが高かった証でしょう。
しかしトミックスはデザインや商品展開がとてもいいですね。
オッサンになった今でもシツコクときめきますわ!